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競艇のモーターの見方|2連対率33%が真ん中。41万レースで測った

🔎 鬼舩データ室 2026-10-07 11:58(2026-10-07 12:23 に更新)taka

出走表のモーター2連対率を見て、「35%は高いのか低いのか」と迷ったことはありませんか。

答えを先に書きます。

  • ふつうは33%です。6艇のうち2艇が必ず2連対するので、全モーターの平均は計算上ちょうど33.3%になります
  • 2連対率が高いほど、1号艇はよく勝ちます。25%未満なら48.2%、45%以上なら62.7%。きれいに並びます
  • それなのに、回収率はほとんど上がりません。良いモーターの1号艇を買っても、ふつうの1号艇を買っても、戻ってくる金額はほぼ同じでした

2019年以降の418,446レースを数えた結果です。

まず「33%がふつう」を覚える

モーターの2連対率は、そのモーターが2着以内に入った割合です。

ここで大事なのは、この数字の平均が最初から決まっていることです。1レースで2連対するのは6艇のうち2艇。つまり全モーターをならせば、必ず2÷6=33.3%になります。

よそのサイトで「2連対率40%以上が狙い目」と書かれているのを見ますが、その40%が平均からどれだけ離れているのかは誰も書いていません。33%が真ん中だと知っていれば、40%は「かなり上」、30%は「やや下」と、その場で判断できます。

実際の分布はこうでした。

2連対率レース数全体に占める割合
31〜34%139,60333.4%
34〜37%128,98730.8%
28〜31%53,75112.8%
37〜40%47,38911.3%
40〜45%20,4024.9%
25〜28%15,0423.6%
25%未満7,7141.8%
45%以上5,5581.3%

3分の2が31〜37%に入ります。40%以上は6%しかなく、45%以上は100レースに1本しかありません。「40%以上が狙い目」と言われても、そもそもめったに出会いません。

2連対率が高いほど、1号艇は勝つ

ここは、はっきり出ました。1号艇のモーターの2連対率べつに、1号艇の1着率を並べます。

1号艇のモーターレース数1号艇の1着率全体との差
25%未満7,71448.2%−6.6
25〜28%15,04251.6%−3.2
28〜31%53,75152.7%−2.0
31〜34%139,60354.0%−0.8
34〜37%128,98755.6%+0.8
37〜40%47,38956.6%+1.8
40〜45%20,40259.0%+4.2
45%以上5,55862.7%+8.0

全体の1号艇1着率は54.8%です。そこから、下は48.2%、上は62.7%まで、14ポイント以上動きます。

ひとつも逆転がありません。きれいな一本調子です。

さらに、2019〜2022年と2023年以降に分けても、同じ形でした。

2連対率2019〜2022年2023年以降
25%未満48.3%48.1%
31〜34%53.9%54.0%
40〜45%59.3%58.5%
45%以上62.6%62.9%

ほぼ一致しています。たまたま見えた数字ではありません。モーターの2連対率は、本当にレース結果を動かしています。

それなのに、回収率は上がらない

ここからが本題です。

同じ表に、3連単1番人気を買い続けたときの回収率を並べます。

1号艇のモーター1号艇の1着率1番人気の回収率
25%未満48.2%70.8%
28〜31%52.7%77.6%
31〜34%54.0%76.7%
34〜37%55.6%77.3%
37〜40%56.6%76.5%
40〜45%59.0%76.6%

全体の回収率は76.9%です。

1着率が54.0%の帯でも76.7%、59.0%の帯でも76.6%。ほとんど同じです。

1号艇が5ポイントも多く勝つのに、戻ってくる金額が変わらない。これは「モーターが良い」という情報が、すでにオッズに入りきっているということです。

みんなが出走表のモーター2連対率を見て、良いモーターの舟券を買う。だから配当が下がる。勝ちやすくなったぶん、安くなる。差し引きゼロです。

回収率は何をどう買っても75%前後に落ちると前に書きました。モーターを見ても、その壁は越えられませんでした。

「モーターを見れば勝てる」は、残念ながら成り立ちません。見るべきなのは本当ですが、見るだけでは足りません。

両端だけ、外れて見える

ただし、表の上下の端だけ様子が違います。

2連対率レース数回収率全体との差
25%未満7,71470.8%−6.1
45%以上5,55883.7%+6.8

真ん中はぴたりと76%台に並ぶのに、両端だけ6ポイント以上ずれています。

ここは正直に書きます。これは、まだ言い切れません。

45%以上は5,558レースしかありません。この本数だと、運のばらつきだけで3〜4ポイントは動きます。+6.8ポイントは「はっきり外れた」と言うには足りない大きさです。

前半(2019〜2022年)が81.8%、後半(2023年以降)が85.8%で、どちらも上に出ているのは心強い材料です。けれど心強いことと、証明できたことは違います。

鬼舩Kingdomでは、このモーター45%以上という条件を、スタートの速さやどか遅れの少なさと組み合わせて使っています。それでも買えるのは月に8本程度です。「100レースに1本しかない」という、さきほどの分布のとおりです。

走数は、気にしなくていい

「まだ30走しかしていないモーターの2連対率は信用できない」とよく言われます。測ってみました。

そのモーターの走数レース数1号艇の1着率
30〜49走6,82855.2%
50〜99走16,95254.8%
100〜199走31,36254.9%
200〜399走75,56554.4%
400走以上287,73954.8%

まったく変わりません。30走の時点の2連対率も、400走たまったあとの2連対率も、同じだけ結果を言い当てていました。

ただし30走より少ない場合は、この測定に入れていません。30走を超えていれば気にしなくていい、というのがここで言えることです。

相手のモーターは、少しだけ効く

最後に、2〜6号艇のモーターも見てみます。1号艇から見て、いちばん良い相手のモーターがどれくらいかで分けました。

相手でいちばん良いモーターレース数1号艇の1着率
34〜37%155,42954.9%
37〜40%140,63054.8%
40〜45%79,77854.6%
45%以上23,68953.5%

ほとんど動きません。45%以上の相手がいても、1号艇の1着率は1.3ポイント下がるだけでした。

「相手に超抜モーターがいると1号艇が飛ぶ」という話は、数字の上ではほぼ成り立っていません。自分のモーターのほうが、はるかに大事です。

まとめ:モーターの見方

  • 33%が真ん中。それより上か下かで判断する
  • 40%以上は全体の6%、45%以上は1.3%しかない。めったに出会わない
  • 2連対率が高いほど1号艇は勝つ。これは確実
  • それでも回収率は上がらない。良さはオッズに織り込まれている
  • 走数は30を超えていれば気にしなくていい
  • 相手のモーターは、ほとんど気にしなくていい

モーターを見る価値はあります。ただしそれは「勝ちやすいレースを見分ける」ためであって、「儲かるレースを見分ける」ためではありません。この2つは違います。

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この記事のデータ

  • 対象:2019年1月1日〜2026年10月5日の418,446レース
  • モーターの2連対率は、そのレースより前の成績だけで計算(先読みなし)
  • 同じ場・同じ番号でも60日あいたら別モーターとして数え直し、走数30未満は対象外
  • 出典:公式配布の競走成績データを鬼舩Kingdomが集計
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