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競艇は25年で別の競技になった|1号艇の1着率が21.8%から55.0%へ

🔎 鬼舩データ室 2026-10-07 11:39(2026-10-07 12:23 に更新)taka

1997年の競艇で、6号艇は13.0%勝っていました。

2026年の6号艇は、3.0%です。

同じ競技とは思えない数字ですが、公式の記録です。1996年から2026年10月までの全159万レースを数えました。

年1枠2枠3枠4枠5枠6枠
1997年21.8%18.4%17.1%15.6%14.0%13.0%
2026年55.0%13.6%12.7%9.8%5.9%3.0%

1997年は6艇がほぼ横一線でした。いちばん有利な1号艇でも5回に1回しか勝てず、いちばん不利な6号艇でも8回に1回は勝っていた。

いまは1号艇が2回に1回勝ち、6号艇は33回に1回しか勝ちません。

昔の競艇の攻略法が今まったく通じないのは、気のせいではありません。本当に別の競技になっています。

25年かけて、連続的に変わった

ある年に突然変わったわけではありません。毎年じわじわ動いています。

年1枠2枠3枠4枠5枠6枠
1997年21.8%18.4%17.1%15.6%14.0%13.0%
2001年25.0%18.9%17.1%14.7%12.9%11.4%
2006年30.5%18.8%16.2%14.2%10.9%9.4%
2011年39.2%17.5%14.8%13.7%8.4%6.4%
2013年45.1%16.6%14.0%12.7%6.8%4.7%
2016年50.1%16.2%12.8%10.9%6.2%3.8%
2019年54.5%14.6%12.1%9.9%5.7%3.2%
2026年55.0%13.6%12.7%9.8%5.9%3.0%

見どころが3つあります。

1. いちばん動いたのは2010年から2016年です。この6年で1枠が36.5%から50.1%へ、14ポイント上がりました。25年ぶんの変化の、半分近くがここに集中しています。

2. 損をしたのは外枠です。1枠が33ポイント増えたぶん、どこかが減っています。2枠は18.4%から13.6%へ4.8ポイント減っただけですが、5枠は14.0%から5.9%へ、6枠は13.0%から3.0%へ。外ほど大きく削られました。

3. 2019年で止まっています。54.5%から2026年の55.0%まで、7年間ほとんど動いていません。いまの形は、すでに落ち着いた形です。

決まり手の記録も、同じことを言っている

着順の記録だけを信じるのは危ないので、別のデータでも確かめました。

「逃げ」(1コースの艇がそのまま1着)の割合です。これは決まり手の記録から数えたもので、着順の表とは別に入っています。

年逃げ率
2001年24.0%
2008年33.4%
2013年42.6%
2019年52.4%
2026年52.9%

同じ形です。2001年は4回に1回しか逃げが決まらず、いまは2回に1回決まります。

このデータが本当に正しいか、3回確かめた

あまりに大きな変化なので、最初は自分の集計が壊れていると思いました。1号艇の1着率が21.8%というのは、常識に反します。

3つ確かめました。

ひとつ目。全レースで、1〜6枠がきちんと6艇ずつそろっているか。 → 25年間、1レースあたりちょうど6.00行。欠けも重複もなし。

ふたつ目。枠べつ1着率の合計が100%になるか。 → 全年でちょうど100.0%。1着が記録されていないレースはゼロ。

みっつ目。ここがいちばん大事です。着順の記録と、払戻データの3連単の当たり組番を突き合わせました。「1-2-3」の先頭の数字が1着の艇番なので、着順の記録と一致するはずです。払戻の表は別の経路で入っているので、片方が壊れていればズレます。

結果は 130万レースで一致率100.00%でした。

壊れているのは私の思いこみのほうでした。

舟券の当たりやすさも、同じだけ変わった

レースが堅くなれば、舟券も当たりやすくなります。前に3連単1番人気の回収率を調べたときの数字を、年べつに並べ直すとこうなります。

年3連単1番人気の的中率回収率
2001年5.6%70.8%
2008年7.5%69.0%
2013年8.9%72.0%
2019年10.7%77.4%
2026年10.9%76.9%

的中率が5.6%から10.9%へ、ほぼ倍。回収率も70.8%から76.9%へ6ポイント上がっています。

そしてこちらも2019年で止まっています。1枠の1着率が止まったのと同じ年です。偶然とは思えません。

なぜ変わったのかは、このデータでは言えない

ここは正直に書きます。

何が変わったのかは159万レースぶんの数字で示せます。なぜ変わったのかは、我々のデータからは決められません。

スタートや進入の取り扱い、番組の組み方など、この間にいろいろなことが変わったと言われています。けれど我々が持っているのはレースの結果だけで、ルールの変遷を記録したデータは持っていません。持っていないものから結論を出すことはしません。

言えるのは、2010年から2016年にかけて何かが大きく動き、2019年で落ち着いたということまでです。

この記事がいちばん伝えたいこと

古いデータで作った予想を信じてはいけない、ということです。

もし10年分、20年分のデータを全部まとめて「1号艇の1着率は40%くらい」と計算したら、その数字はどの年にも当てはまりません。昔と今を足して2で割った、どこにも存在しない競艇の数字になります。

鬼舩Kingdomで予想の条件を探すとき、直近5年しか使っていないのはこのためです。データは多いほど良い、ではありません。同じ競技の中で数えなければ、多さは害になります。

よそで「過去◯万レースを分析」と書かれているものを見たら、それが何年から何年までのデータなのかを確かめてください。2005年のレースは、いまの競艇とは別の競技です。

実際の予想の成績はAI予想対決で全部公開しています。風と波のデータ、場べつの予想、選手ランキングもあわせてどうぞ。

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この記事のデータ

  • 対象:1996年7月18日〜2026年10月5日の全1,592,812レース
  • 枠べつ1着率は出走記録から、逃げ率は決まり手の記録から、それぞれ別に集計
  • 検証:着順の記録と3連単払戻の当たり組番を1,319,689レースで突き合わせ、一致率100.00%
  • 出典:公式配布の競走成績データを鬼舩Kingdomが集計
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